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さて、本線にもどりましょうかね。
こう見ると、深めの退避坑の景色です。 |
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最後に、横坑から本坑の断面です。
内側は馬蹄型坑門の傾き、外側にも傾きが
見られます。いやあ、細部に拘ってますねえ。 |
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碓氷第六隧道熊ノ平側にやってきました。
反対側にもう次の隧道が見えています。
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碓氷第六隧道、熊ノ平側坑口です。
横川側は煉瓦でしたが、こちらは切石の坑門
です。
本当に法則が分かりません。 |
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引きで1枚。
素晴らしい保存状態ですね。
で、この第六隧道の手前には橋梁があります。 |
これはカルバートではなく、橋梁ですな!
分厚いコンクリで補強されていますが、それ以外は往時の姿を保っていると思います。 |
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(B4)
碓氷第四橋梁
24尺(約7.27m)
明治25年11月竣功
笠石が2重になっているのが特徴です。
それか下のが帯石で、隙間が超狭い胸壁なの
かもしれません。
側面には通信線を誘導すると思われる金具が
付いています。 |
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ここでも竪積みが確認できました。
(カーソルオン)
竪積みには様々なものがあるのが分かります
ね。 |
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内部は残念ながら分厚いコンクリに覆われてい
ます。 |
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上流側です。
こちらの方が補修度合いが多いですね。 |
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やはり瓦礫の流入側ということが一番の要因
でしょうか。 |
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碓氷第四橋梁も国指定重要文化財です。
アーチ径間7.3m(24尺)、高さ4.4m、頂部長さ
9.8mだそうです。 |
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そしてこの明かり区間にはもう一つ橋梁が存在
します。
ここもなかなかなんですよねえ〜 |
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(B5)
碓氷第五橋梁
36尺(約10.91m)
明治25年11月竣功
第四橋梁よりも3.5m強径間の長い橋梁です。
しかし、この橋梁も巻添をしていますねえ。 |
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標準は巻厚5層ですね。それが煉瓦巻添を7層
プラスし、合計12層になっております。
巻添の方は迫受石があるようなので、欠円アー
チということになりますな。 |
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両側7層分径間が短くなったと思われる第五隧
道。
土台はコンクリっぽくなっています。塗ってる? |
下流側より。第三や第二には及ばないものの、こちらも結構な存在感です。
巻添がさらにその重厚感をアップさせている感じがします。 |
見事な煉瓦造形物。こちらも笠石2重、通信線誘導の金具もしっかり付いています。
地震列島日本で、100年以上も威風堂々とした姿を披露する煉瓦橋梁。その強さを実証しております。 |
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アーチ環頭頂部、改修部分にはありませんが、
開業当時のアーチ環には竪積みが見られます。
左右上の1個づつは、違うかもしれません。 |
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開業時のアーチ環と改修時のアーチ環の違い
です。開業時には迫受石はありませんが、ライズ
比が一致しているようなので、煉瓦で迫受石の
役割をしているのかもしれません。 |
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当然碓氷第五橋梁も国指定重要文化財です。
アーチ径間11.0m(36尺)、高さ8.8m、頂部高さ
15.8mが開業時のスペックの様です。 |
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第四、第五橋梁を挟む第六、第七隧道。
やはり碓井峠は規模が違います。 |
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(T7)
碓氷第七隧道
延長247尺6寸(約75.03m)
明治25年9月竣功
久しぶりに100mを切る短い隧道です。
で、煉瓦メインの坑門も久しぶりですな。
ピラスターが前に迫り出している所に特徴があ
ります。
アーチ環頭頂部にも、配線関連と思われる遺構
が見られます。 |
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相変わらずの精緻なフォルムに見とれてしまい
ます。 |
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綺麗な煉瓦色を残す75m余りの隧道。
対岸はすぐそこです。 |
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振り返り。
第六隧道と、間に二つの橋梁が挟まっていま
す。 |
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短くても退避坑はあります。 |
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あっという間に反対側。そしてかつてないほど
近くにあるお次の隧道。
橋梁かカルバートはあるの??? |
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あまりにも短い明かり区間。
しかも山手側は擁壁です。
明細録では下水1尺(約30p)の石蓋があった
ようですが、路面が敷き直されている為に、消滅
しているものと思われます。
この状況ではカルバート以上は望めません
ねえ。 |
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碓氷第七隧道の熊ノ平側坑口。
碓氷峠シリーズでは最もシンプルな煉瓦坑門
です。ピラスターがありません。
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で、振り返れば次の隧道です。
………まさかのピンボケ…
(T8)
碓氷第八隧道
延長300尺4寸(約91.03m)
明治25年9月竣功
合わせ鏡のように第七隧道の熊ノ平側坑口と
瓜二つな第八隧道横川側坑口です。
ちょっと一服区間ですな。 |
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内部は綺麗に撮れました。
全体的に保存状態は良好ですねえ。 |
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振り返り。
明かり区間は一瞬でした。 |
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退避坑。壁面は掘りっぱなしです。 |
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第八隧道も100m弱。すぐに反対側に。
隧道続きますねえ。またまた対岸の隧道と…
もう一個先に見えてますね!
で、この明かり区間は大きな橋梁が控えます。 |
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碓氷第八隧道、熊ノ平側坑口。
横川側との違いは、帯石があり、笠石との間の
胸壁があることですね。
基本的にこの区間の煉瓦積みはイギリス積み
ですね。フランス積みはこの段階までみられませ
ん。
で、この明かり区間にはまた大きな橋梁があり
ますが、それはまた次回に…
以降、 その8 に続く! |