奥羽本線(山形新幹線) 福島県庭坂駅~山形県関根駅間
その6
2018年8月訪問
2代目5号トンネル 西側坑口 窮屈な場所に口を開ける2代目トンネル。恐らく平地はなかったのではないでしょうか。崖面を削ってコンクリ擁壁を施して、無理くり平地を造り出した 感じがします。難工事だったことが窺えます。 |
|
5号トンネルの証である「5」のペイントが。 で、「B型」だそうです。何でしょうねえ。 |
|
上に木製プレート。 文字は見えません。 |
|
で、路盤はすぐに消失し、目線の先に橋脚が 現れます。 足元は既に橋台のようです。 |
|
そのまま進めないので脇を降ります。 振り返り。 |
|
上手く橋台脇をすり抜けられました。 これが 長谷橋梁 と思われます。 |
|
どうやら平場は本当になかったようです。 トンネル坑口からすぐに煉瓦積みが始まって います。 |
|
長谷橋梁は多連橋梁です。 1本目の橋脚。下部が煉瓦積みで、上部が コンクリートです。 上部を積み直したのか、コンクリ巻きをしたの かはちょっと分かりません。 |
|
長谷橋梁東側の橋台。 よくこんな所に線路を通そうと思ったもんです。 |
|
幸い橋脚の山側には楽に歩けるスペースが あります。 近くで見るとやはりでかいな… コンクリを塗っただけでしょうか。やはり分かり ませんね。 |
|
そして2本目の橋脚。 山側からの土砂崩れで大分圧迫されている 感じですが、見た目には損傷の雰囲気はありま せん。 |
|
同じ感じでコンクリートで塗り固めたのでしょ うか。 |
|
結構全体が見えます。 煉瓦の橋脚にコンクリの橋脚が乗った状態に なっています。 うむ、でかい。 |
|
そして3本目の橋脚。 こっちはえらくボロボロやな、と思ったら煉瓦 造りのままでした。 何故こっちは補修されなかったのでしょうか。 これは山側に隙間が無いので、谷側に廻る 他ありません。 |
|
荒れ放題の3本目。 天端は石積みのようです。 で、この3本目を過ぎると… |
|
ぐお!!!? いきなりのカオスです。ここまでは比較的楽に辿れたんですが、この3本目の橋脚から西側の橋台の間が結構な谷間です。 |
|
…あの枯れ木に沿って進めってか…うーむ… 踏み外すと滑落というか、墜落になりそうな 悪寒… |
|
じっくり足場を舐め回し…うん、意外と何とか なりそう…となり、ゆっくりと歩を進めます。 足場は奥行きもあり、崩れる雰囲気もなかった ので、意外とすんなり横断できました。 まあでも、細心の注意は必須ですが… |
|
谷を見下ろし。 ひょおおお…やっぱりなかなかです… |
|
何とか2代目6号トンネルの喉元に喰い付くこと ができました。 が…最後にまた難関が。 砂地の斜面に阻まれます。砂地の斜面は谷に 向けて一直線です。ズリおちたら谷に直行です。 うーん、地味にイヤやな… |
|
砂地の真正面は避けたい。 ので、側面の岩場を這い上がることに。岩場は 水が滴ってかなり状況は悪いですが、砂地より はマシです。 何とか行けそうです… |
|
何とか路盤に這い上がることに成功! 振り返ると…うーむ、結構な谷筋です。 こっちからの行程だったら進んだかどうか… そして向き直すと… |
|
2代目6号トンネル 西側坑口 無事に拝むことに成功しました。 巻厚5層の馬蹄型アーチ、オーソドックスなスタイルですな。 |
|
2代目6号トンネルの洞内。 壮絶な外の状況からは考えられない程落ち 着いた洞内。 誰を潜らせるでもない、トンネルがこうして全国 に眠っているんですよね… |
|
振り返り。 あの先で路盤は消え去っております。 |
|
…あれ?何かさっきと雰囲気が違うような… | |
おおう… いつの間にか側壁が煉瓦から石積みに変わっ ておりました。 |
|
煉瓦側壁の方にはこんな部分的な石積み が。なんだこれ? |
|
石積み側壁に煉瓦造りの退避所。 なかなかいい雰囲気です。 |
|
何かいいですね! 非常に丁寧な造りです。 |
|
暫く進むと… むむむ…奥に何か違和感が… |
|
2つ目の待避所が迫る頃には、奥の様子が 判明します。 なかなか変わった封鎖になっています。 |
|
何と、斜めにコンクリ封鎖です。 これが何を意味するのか… |
|
あっという間に収束する空間。 そう、実はこの向こう側は現行路線だというこ とです。 2代目6号トンネル東側坑口方面は現行トン ネルに転用されたようです。 |
|
一瞬ドキッとする切れ込みが入っています。 しかし残念ながら埋まってます。 しかし、このコンクリの壁、分厚いな… 一時は抜けられるようにしていたのでしょう か。 |
|
…うーむ…めっちゃ微妙に隙間が続いて、奥 は僅かにアーチ封鎖部分が確認できます。 一体、旧トンネルと新トンネルはどういう引っ付 き方をしているんでしょうか。 |
|
最深部より振り返り…狭っ 右側の切れ込みが気になって仕方ありませ ん。 |
|
そういえば、このコンクリ壁が迫り出してくる 辺りからまた側壁が煉瓦に戻っています。 |
|
境目がありました。この施工はなんなんでしょ うねえ。拡幅でもなさそうですし。 中央部の構造補強とかでしょうか。 因みに、木製の板が架かっていますが、文字 は確認できませんでした。 |
|
さて、脱出口は一つです。 東側はここまでです。2代目6号トンネルから 長谷橋梁を越えて2代目5号トンネルへ。 …そしてその先、西側には初代(2代目でも 使用)4号トンネルがあるそうです。 そちらに挑みにかかります。 以降、 その7 に続く! |