近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


その6

  

(この青山駅区間は再調査しております。よって、
風景が一致しない場合もございますが、ご了承下さ
い。)
 滝谷トンネルの右側に目をやると、少し広い場所
があります。
 引き込み線のスペースでしょうか。
 
 突き当たりは石積みなどの遺構がちらほら見えま
す。ただ、現役当時どのような状態であったのかは
知るまでには至りません。
 突き当たりから振り返り。
 左手に大量の枕木らしきものが積みあがっていま
す。
 青山駅がかつてあった。。。らしいですが、すごい
だだっぴろい平地だけがやけに目立ちます。。。
 遺構はあるんでしょうか。。。
 路面跡に木製の橋(といえるか微妙ですが)が渡
してあります。
 排水溝が路面を横切っているようです。
 
 おっ!奥に何やら階段が。。。
 左手を見ると、排水溝の姿がはっきりと。
 向こうにも線路があったような形跡を感じます。
 (季節が変わります)

 右手を見ると、何か建物跡のようなものが見え
ます。
 ちょっと行ってみましょう。
 うーむ。。。岩に食い込むようにして建物があり
ます。すごい造りですなあ。
 売店だったのかな?
 売店跡の前には冷蔵ショーケースらしき機器が
眠っています。


 機器本体も空き缶、空き瓶何から何まで、時は
廃線とともに止まったままのようです。
 戸口は原型を留めないほどに崩れきっています。
 内部の奥の方は岩が丸出しだったり、かなり一体
型の造りとなっております。
 売店跡の左手には岩から切り出したと思われる
階段があり、売店の屋根の上に続いています。
 折角なので登ってみます。
 売店の上には、これまた原型をとどめない建物の
骸が転がっています。。。

 むむ?左手、まだ登れるゾ。。。
 岩場の斜面をうまく利用して、階段と錆びきった
手摺が上へ上へと伸びています。
 上にはナニが。。。?
 ???

 鳥居???
 何と、石の鳥居があります。
 その奥には狛犬も居たりします。
 鉄道に由来する神社でしょうか。
 急な階段の先にはお社みたいなのも見えます。

 ところで狛犬って、口を開けているのと、閉じてい
るの、必ず対で居てはるみたいですねえ。
 「阿」あ、と「吽」うん、だそうですが、最近知りまし
た。
 その知りえた情報と全く同じだったので、ちょっと
感動しました。
 お社の中は。。。残念ながら荒らされているよう
です。
 奥の壁には「山神社」と書かれています。
 どうやら鉄道の神社ではなく、山全体の神社で
あるようです。
 この駅から山登りをする人が、最初に安全祈願
をしていたのかも知れません。
 両サイドに灯篭を備えた立派な社です。
 安全祈願に来る人々が訪れなくなって久しいで
しょうが、今でも崩れずに残されています。
 切石造りは長持ちしますねえ。
 。。。お社の右手から、また道があります。。。

ミニチュアの滝を左手に見つつ、朽ち倒した木橋
2本を踏み越えて進みます。
 こんなトコにも錆び倒しの手摺と。。。
 ???な、丸い物体が岩に刺さっています。
 むむ?

 上り階段と下り階段の途中に合流しました。
 下りは、駅前に下りるようですが、上はどこに
行くんでしょう???
 大幅な脱線をしておりますが。。。
 辿らずにはおれない性分なので、もう少しだけ
 お付き合いください。

 以降、
その7に続く!

 (終わりが見えん!)