近鉄大阪線青山廃線跡トンネル



三重県 伊賀上津駅−温泉口駅間


その10

  

 旧青山駅を個人的には十二分楽しませて
頂きました。
 脱線しすぎでしたが、ようやく「将軍」に挑み
ます。

 左手もホームだったとは思うのですが、すで
に樹木が生えております。
 上の写真の手前ですが、当駅で最も大きな
排水溝?がありました。その溝の浅さから人道
ではないと思うのですが、地図でトンネル表記
されているのはこれではないか、と
思われます。
 かがめば通れないことはないし、人道であっ
た可能性も捨て切れません。
 駅遺構が消え、季節が季節なら猛烈な籔に
まみれそうな景色へと変貌していきます。
 まるで、何かを隠すかのような妖しい雰囲気
です。。。
 !!!

 出た!!!

 遂にその姿を現しました。。。
 これが畿央随一の長さを誇る「青山トンネル」
東側坑口か。。。
 「将軍」の前に連なる廃トンネル群と特に
変わらぬお姿の「青山トンネル」
 しかしながら延長は、彼らを圧倒する実に

          3,432m

 
長い。。。

 かつては「生駒トンネル」3,388mがあった
が、新トンネルの兼ね合いで殆どを失い、

 
未成線では五新線の「天辻トンネル」の
5,039.5mという桁違いのが現存するが、
純粋に廃トンネルとなると、これが畿央最長
ではないでしょうか。
 坑口前から振り返り。
 左手(北側)の斜面は崩れて瓦礫が散乱し
ています。それも随分昔の話のように見えま
す。
 
 例外なく開放されているフェンス。。。
 その先はもちろんのこと、闇が広がるのみ
です。
 東側坑口から洞内へ。。。3km超の廃トンネ
ル探索は初めてです。。。
 どうなることやら。。。ライトの玉切れだけは
何があっても避けたいので、2本&乾電池
持参です。中間地点で明かりを奪われたら
シャレにならん。。。
 対岸の明かりを拝めるのはいつになること
やら。。。
 路面は変わらずバラスト敷き詰めですので、
やや足元が覚束ない感じです。
 うおっ。。。

 あぶねっ、路面ド真ん中に溝がある。
 雨水を下に通していて、その点検口なのかも
知れません。
 あっという間に遠くなる東側。。。
 もうちょっと奥に入ると、速度標識が。これは
事前にネットで見たことありますねえ。
 65kmだったかな?なんで上半分曲がって
るんでしょうねえ。
 当然あります、待避所が。
 この先、何十個と見ることになりそうです。
 おっ、もう一個あると聞いてましたがやっぱり
ありました。。。って、85kmですね。
 さっきの折れたのも85kmでしょうか。
 しかし、速くないですか???たしか勾配
が33‰(パーミル)と聞いてますが、下り85
kmが標準ですか。。。
 まだまだ先の見えない深い深い将軍の懐。
 少々明度上げないと、フラッシュしても暗い
気がします。。。

 闇との戦いは続く!

 以降
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