旧烏原トンネル


神戸電鉄有馬線 鵯越−鈴蘭台間


 

 兵庫県は神戸市北区。海に面しない区ではありつつ
も都心のベッドタウンを担う区でもあります。そんな都心
に近い場所に廃トンネルがある。。。そんな情報を相互
リンク先の春日氏より頂戴する。
 都心とベッドタウンのちょうど中間地点、この2箇所の
基幹路線として機能する神戸電鉄有馬線にかの廃
トンネルは存在するといいます。
 なぜ廃化したのか。その理由は現場を見れば否応な
しに理解させられます。
 ここを訪れるには主立って2箇所のルートがあります。
ずばり北か南か。私は南ルートを選びました。
 しかしこれがなかなかやっかいなルーティングで、
ちょっと迷いました。神戸市の山間に取り付く昔ながら
の民家を縫う道路は、ご他聞に漏れず狭い!急!であ
り、慣れないと文字通り脱出不能に陥ります。
 私もかなりヒヤヒヤしながら漸く写真の場所まで辿り
着きました。
 写真の場所です。南からのルートを辿ってもらえると
いかにやっかいかご理解頂けると思います。
 因みに、有料道路に繋がる道、南方のトンネルは
利用できませんので悪しからず。一方通行も手伝って
結構狭急な道を彷徨いました。。。
 ここから先はフェンスで完全封鎖。。。と一瞬思います
が、右脇は公式に人が入ることを許されています。
 左側の道は私道のようでかなり厳重な管理がされて
います。
 フェンスの向こう側も車道規格は続いているように
見えますが、地図でもお分かりの通り、すぐに道が消え
てしまします。
 暫く烏原川沿いの里道を行きますと、頭上に駅の
ホームのようなものが見えてきます。
 んん?こんな所に駅あったっけ???
 と、よくよく調べてみたら秘境駅として知られる「菊水
山駅」らしいです。ただ、2005年に休止されているよう
ですが。。。
 駅に上ってみればよかったんですが、なんでか行き
ませんでした。。。
 さらに進みますと、里道が遊歩道のように整備されて
きます。
 そして頭上に。。。トンネルが見えます!明らかに
現役風味を醸し出しています。
 旧トンネルはどこ?
 取り敢えず現トンネルをやり過ごして進みます。
 現行路線が右に弧を描きつつ烏原川を渡っていき
ます。その下をアスファルトになった遊歩道をさらに
進んでいきます。
 振り返って撮影しました。
 左が今来た遊歩道です。
 右に廃感を醸し出す道があったので、ちょっと行って
みました。
 おお!ちょうど現行トンネルと同じラインまで上って
きました。
 その額にははっきりと「烏原隧道」の文字が。
 ちょうど、電車が通過して行きました。
 神戸電鉄はあまり知りませんが、近鉄とよく似てる
気がします。
 元の遊歩道に戻ります。

 。。。。。。。ををを。。。。何だあの要塞みたいなデカイ
ブツは。。。!!!

でかいっすねえ。まさに「白い巨壁」!
これが石井ダムだそうです。
 うぎゃああああ。。。

 押し潰されそうです。
 振り返ると。。。!!!

 あんな所に穴が!
 そう、あれが旧烏原トンネルです。

 この方角だと完璧にダムに直撃です。

 ので、現行路線は川向こうに避難しています。

 石井ダム案内図がありました。
 ダムが出来る前の想定路線をカーソルオンで示します。
 現行は下方、菊水山を貫通する、その名も「菊水山トンネル」にて通過しています。
 もうなんで烏原トンネルが廃化したかはだれが見ても一目瞭然ですねえ。
 うーむ。。。内部を確認したいがここからはちょっと
入れないなあ。。。

 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
 。。。。。。。。。。。はっ、いつのまにかこんな所に。。。

 旧菊水山駅側の坑口です。右手に現行路線とトンネル
が見えます。
 烏原トンネル南側坑口です。
 胸壁は切石積み、アーチはコンクリートで巻かれて
いるようです。複線トンネルと思われますが、広い洞内
を有します。
 恐らく現行トンネルと差はありません。
 トンネルから旧菊水山駅方面を見ます。
 冬場でこの有様ですから、夏場はとんでもない状態
になりそうです。
 内部です。意外と長い。。。そして広いですねえ。
 トンネルは左にカーブしているようです。現行トンネル
は右カーブなので、ここで完全に袂を分かつようです。
 広くてまんまるの坑口。明るいです。
 反対側が見えました。
 やはり左カーブです。ダムが出来る前はこのラインが
最適だったのでしょう。
 控えめに退避坑もあり。
 北側坑口にやってまいりました。
 。。。。。。うーむ案の定ですが、白い巨壁が。。。
 右手に先ほどの遊歩道が、左手は要壁。このまま
まっすぐ川沿いを進んでいたんでしょう。
 石井ダム側の坑口です。
 右上には落石避けと思われる庇が付いています。
 。。。

 危険 トンネル内 通行禁止
 が正しいようですが。。。

 落書きはしないようにしましょう。
 全て無事ではなかったようです。
 坑口付近でよく見られる亀裂が走っていました。
 一部損傷はあるものの、大きさ的には今でも問題
なさそうな旧烏原トンネル。

 石井ダムがなければ今でも現役で使われていた
のかもしれません。