淡山疏水隧道群


兵庫県

淡河川疏水編

その6

  


                    2013年4月訪問


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 三木防災公園の真ん中を縦断する淡河川疎水。
 公園の方が後ですが、うまく疏水も残しており、且つ煉瓦
隧道も残されています。
 第7号隧道はポイントから右上にありました。
 疏水はここから左下方面に。今度は県道83号線を潜ること
になります。
 今いる場所がここ。
 明かり区間は僅かと思われます。

 やはり。すぐに隧道坑門が現れました。
 いやあ、本当に判で押したように全く同じフォルムですねえ。

 100年を経てもこの揺るぎない構造物。素晴らしい技術ですねえ。

 内部は。。。おおお、全面補修を受けています。煉瓦とは異なり、近未来的な雰囲気を感じます。
 上が県道なので、補強が必要だったんでしょうかねえ。
 このような走り書きが。

 「8号トンネル 淡河 レンガ(ライニング)」

 8号トンネル。ビンゴです。当方の試算と一致します。
 煉瓦アーチをライニング工法により補強した模様です。
 暫く進んで振り返り。
 ずっと補強されています。
 これも振り返り画像です。
 途中からコンクリアーチに変わっているのが分かります。
 こんな感じの洞内になります。
 結局この8号隧道は、内部に煉瓦を遺すことなく…
 吐口はこのような姿に…
 呑口の坑門だけが往時の姿を保っておりました。

 県道を潜る改修の多かった8号隧道の次は…今度は改修のない短めの隧道です。
 手前にはステップとロープにブイ…。流された人がエスケープできるような仕様でしょうか…

 相変わらずの判で押したようなフォルム。
 2層の煉瓦アーチ部に「9号トンネル」の記載がありました。…ただ、9を8に直したような跡があります。でも9で間違いないと思います。
 電子地図ではこれら7、8、9号トンネルがいっしょくたにされています。
 こちらは内部360度しっかり煉瓦アーチ!
 上部に構造物がない物件は現状維持して頂けます。
 
 振り返り。
 良いアーチをしています。

 吐口付近まできて振り返り。意外と延長がありました。
 素掘りを残さずみっちり煉瓦…すんごいですね〜
 9号隧道吐口です。
 側壁アーチ部とインバート接続部の切石のまあ見事な
こと。
 かなり丁寧な施工です。

 9号トンネルの吐口坑門。写真ばらばらにするとどれがどれか分からなくなります…

 9号隧道からすぐ。次の隧道が現れます。
 これも原形を保っているようです。 

 恐らくは10号隧道です。9号よりも短かめですねえ。
 ここも全部が煉瓦仕様。
 一体全部で何個の煉瓦を使用したんでしょうか。
 オール煉瓦のまま吐口に。
 吐口からすぐ左に折れていきます。

 10号隧道吐口坑門です。ところが、ここのアーチ部には「9号トンネル」と書いてあります。何故だ〜
 改修の多かった県道したのアーチが8号なら、ここは10号になるはずです。書き間違えたのか…?
 兎にも角にも、ここは10号隧道にしておきます。
 こんな感じで急激にカーブしていきます。

 続きますね〜次の隧道が現れました。
 続きはその7に回すとして…

 7号隧道から11号隧道までのおおよその位置を地理院地図に書き込みました。
 ご参照ください。
うまくいかなかったのでトリミングして貼り付けました。前後の様子が分かりにくいのが難点です…

                         地理院地図(電子国土Web)より
 以降、 その7 に続く!