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第五第六横断橋を過ぎ、すぐまた怪しい地点
が…
むむむ…なんか見える! |
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おおお!?暗渠だ!
これは驚きました。なんでかと言うと、先人の
方々の情報に存在しなかった物件だからです。
3つ目の煉瓦アーチ橋梁の登場です! |
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沢底から見上げます。
おおお…いい感じの欠円アーチです。 |
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第三橋梁
巻厚3層の欠円アーチです。
丁寧な煉瓦積みですねえ。これもどこからか
そのまま持ってきてすっぽり嵌め込んだような
佇まいです。 |
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山側は瓦礫で埋まってしまっております。
しかしここの山の石は特徴的ですね。横に
裂けるような岩質に見えます。
石の知識が皆無なので、なんとも言えません
が… |
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瓦礫と同じような質の岩を使って側壁を形成
しています。 |
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瓦礫に背を張り付けて撮影。
既に橋梁としての機能を失いかけていますが、
それでも完璧な姿を維持しています。
いいですね~ |
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粛々と構造物を拾い上げ、じりじりと前進しま
す。
また次の構造物が。 |
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第七隧道
これまた極めてシンプルな呑口坑門です。
左側に階段付きの巡視路があります。
私は潜っていきましょうかね… |
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煉瓦積みの坑門が存在せず、3層の半円アー
チのみという超シンプルな呑口です。
綺麗に岩盤を整形して、半円アーチに沿わせ
ているようです。 |
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内部は…
おおお…今までで一番短い隧道ですな。対岸
がすぐそこです。
巡視路を使ったお二人はもう向こう側に居ま
す。 |
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振り返り。
ここはいつもと変わらぬ佇まいです。 |
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これだけ短い隧道ですが、やはり煉瓦を巻き
通すことはなく、内部は素掘りとなっておりま
す。 |
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あっという間に吐口側です。
で…その先にはまたまたアーチが!? |
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なんと、このスパンで横断橋が出てきました。
いやあ、構造物ラッシュ過ぎるでしょ~ |
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おっと、忘れずに振り返り。
地味に水没してて、登山靴では結構キビシイ
嵩でした… |
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第七隧道の吐口坑門です。
ここまでの隧道中、一番簡素な感じですな。
3層アーチの上部は横長の楕円切石を竪積み
しております。
でも雑さは感じません。煉瓦は整然とアーチ
しております。 |
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そして横断橋。
第七横断橋
第七隧道と造りが似ています。ただこちらは
欠円アーチ、そして沢水を流す越流工の縁の
煉瓦が加わります。 |
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内部もしっかり煉瓦アーチしております。 |
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見下ろします。
朽ちた丸太が越流中です(笑)
で、この横断橋の先の水路が屈曲、その先に
またまた次の物件が控えています。
どんだけ~ |
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吐口側。
山側は絶壁、谷側も絶壁という非常にタイトな
所によく造りましたねえ!
こんな狭い所でも手を抜かずに、ちゃんと巡視
階段も付けています。 |
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吐口側の坑門。
いやあ、狭い! |
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欠円アーチの迫受煉瓦です。
こんなちょびっとの箇所にも手を抜いておりま
せん。
いやあ、すごい。
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中を覗くと、第七隧道の吐口が見えます。
しかし近いな… |
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で、いきなり引きなしで次の構造物、隧道呑
口。
第八隧道
だんだんやっつけ感が濃くなってきました…
裏腹に坑門はピラスターを備えた全く手を抜
かない構造です。
なんか、すみません… |
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洞内です。
ここも延長はそれ程ありませんな。 |
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第八隧道の呑口は、屈曲水路からの接続と
なっております。 |
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揺るぎを一切感じない、安定感のある洞内で
す。
こういうものが使われずに放置されてしまう
のは非常に勿体ないですねえ。
じゃあ、何に使うんだって話ですが… |
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はい、すぐに吐口。
3層の煉瓦アーチの上部に4層目の煉瓦アー
チが詰め込まれています。 |
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振り返り。
側壁は変わらずコンクリを塗る仕様になって
います。補修も一貫しておりますな。
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第八隧道の吐口です。
いやあ、いちいち立派な坑門ですなあ。 |
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おや?
これまでの行程では見ない物件が… |
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これは…排砂門ですかね?
この長い行程でここだけ? |
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その先に…
植生に紛れて判別できませんが、水路橋?
があるようです。 |
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おおおおお…
カオスです…
水路橋に木樋が残存しているのは非常に貴
重なんですが、これが進行を妨げます。 |
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すごいですね。よく残っていますねえ。
風化の進み具合が遅い場所なのでしょうか。
確かに風は吹き込みにくそうな場所です。 |
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何とかこの貴重な木樋に被害を与えずに通過
したいのですが、絶妙に隙間がありません。
もうちょっと木樋がしっかりしていれば、この
隙間から伝い降りることは可能なんですが、も
う木樋は自立するのがやっとで、持つとぐらぐら
します。
うーむ… |
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…ぬうううう…
ここまで来るのに相当難儀しました。
結局中央突破するわけですが、床面の木材
も既にボロボロです。
ので、鉄橋部分に足を置くわけですが、その
鉄桁の間隔が広い!丁度水路の両側壁部分
に桁を這わせてあるので、両足を置くのが非常
にキツい!
しかも木樋側壁が微妙に自立しているので、
鉄桁片側で移動することもできません。
それでも大股開きでよちよち前進します。
ううう、キツい… |
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地獄谷水路橋
(第九水路橋)
いやあ、なかなかにしんどい!
なんとか3分の2は進みました。
改めて先人の方々のサイトを拝見すると、その
当時は結構原型を留めていたようで、すんなり
と渡ることができたようです。
やはり木製。経年劣化のスピードが速いです
な! |
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おおお、こちらは結構往時の姿が想像できま
すな。 |
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第九水路橋の先はすぐに隧道になっておりま
す。 |
何とか渡り切りました!ふう、やれやれ。
特にこの最後の一番原型を留めている箇所を突破するのが難儀でした。下手に木枠を掴めないし、足だけでずりずり行くのも困難でした。 |
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なるほど、木樋はこうなっていたんですな。
箱型木枠に天井部分にもしっかり補強が入っ
ておりました。
いつまでこの姿を拝めるでしょうか… |
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うーむ、何度見てもいい!
しかし、これで水は漏れないんでしょうかねえ。 |
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しつこくチェック。
いやあ、何度見ても見飽きません。
ところで、後のお二人はというと…なんと谷側
から迂回しておられました。
なんや、降りられたんかーい(笑)
苦労して渡りましたが、まあ渡らないと撮れな
い写真が撮れたから、まあいいかな。 |
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その7で紹介した第六隧道、第五、第六横断
橋。
そしてその8で紹介した第三橋梁から第九水
路橋までのおおよその位置です。
あくまでもきっちりここ!という場所ではないの
でご注意下さい。
第九隧道からは次回となります。
以降、 その9 に続く! |